2013年10月30日水曜日

特別委員会行政視察

本日から「斎場・環境施設建設調査特別委員会」で「かわさき南部斎苑《川崎市》・北部清掃工場《鹿児島市》・新門司工場《北九州市》へ行政視察に行ってきます。受け入れ先の関係、また議会の日程等この時期に行政視察が続いてしまいます。

*「川崎市・かわさき南部齋苑」を視察し後、鹿児島市に移動、今〔Pm6時〕に到着、桜島は噴煙を上げています。
1日目 30日 〔かわさき南部齋苑〕
  川崎市は人口約142万人で南部と北部に火葬炉12基の施設を2施設もたれており予約して火葬まで早くて3日、1週間かかることもあるとのこと。南部齋苑はH16年に供用を開始しています。事務部門を一般財団法人「川崎市保健衛生事業団」と火葬炉部門「富士建設工業」に指名競争入札、随意契約にて運営されています。
 今回の視察では、主にソフト面についてお伺いしてきました。高齢社会を迎えサインはデザインと調和させながらも大きな見やすい物、式室も地域の違いもありますが200人・100人・50人用2室であり、最も稼働している部屋は50人用とのことでした。この場所は工業地帯内にありますが道路等への誘導看板は地域との話し合いで出すことが出来ない点や民間の葬儀場との兼ね合いもあり、葬儀場の全てを満たすことは難しい、民間との棲み分けも必要と話されていました。
高崎市の新斎場も火葬炉は12基の予定で、現在、建設予定敷地などの造成、補強盛土工事が進捗しています。

2日目 31日 〔鹿児島市・北部清掃工場〕
鹿児島を後に、今31日Pm4時30分 門司港に到着しました。
  鹿児島市は人口約60万5000人で北部と南部のゴミ処理施設を有している。南部は300㌧の処理能力、北部は530㌧の処理能力を持ち、S53年から稼働していた旧処理施設をH23年まで3年間を架け解体〔解体費用150㌧3基で10億円〕、H19年4月から現在の530㌧〔265㌧2基〕に、隣り合わせに最終処分場〔処理排水は下水施設へ送るシステム〕、リサイクルプラザにて資源化されていました。ストーカ方式でプラズマ式灰溶融炉も持っているが現在は休止中とのこと〔メンテナンスと溶融を動かすための消費電力が高い事が理由〕建て替えに関し、地域の代表者等と話し合いを持ち出来る限りの努力をし理解を得た。還元施設として旧施設はゲートボール場に、また地域の集会場等への余熱利用改修等を実施。また発電施設として蒸気タービン発電で最大8700Kwの電力を生み、施設内での利用と売電を行っているとのことでした。

3日目 11/1日 (北九州市・新門司工場)

   北九州市は人口97万6000人でゴミ焼却施設が3カ所あり、年間35万㌧を処理、ゴミ袋も有料化(中袋33円・小袋12円で販売)されており、市内33万カ所の集積場から拠点回収方式にて運搬搬入されているとのこと。
 新門司工場は720㌧(240㌧炉3基)で連続運転式ゴミ焼却施設(シャフト式ガス化溶融炉)、建設費は230億円。点検補修費約3億円/年、燃料代としてコークス2.6億円(16万㌧)+灯油2000万円で運営されH24年実績で89.000MWh発電し、50.000MWhを売電されています。また溶融スラグは17.000㌧コンクリート二次製品副資材・アスファルト合材・路盤材として使用され、契約業者に売却されているとのことでした。また現在、解体費用11億円、1年半の期間で除染作業が終了した旧施設(600㌧)の解体作業が進められており、終了後はグランドとして活用し次期施設の建て替え場所として確保されています。その他、地域還元としては市民センター(図書館・体育館含む)建設があり、特に搬入ルートについては市街地や住宅地を迂回する配慮がなされていました。
 本市においても高浜クリーンセンターの老朽化に伴う建て替えは待ったなしの一大事業であり、地域の合意と共に環境に配慮した高崎市の実情にあった「炉」の選択や燃焼効率、発電等々、長いようで短い期間に慎重に進めていかなければならない事業であり、担当職員にも多くの施設を実際に見ていただく機会と予算も確保しなければと思いました。



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