2014年11月12日水曜日

津山市・真庭市会派視察

12日(一日目)岡山県津山市・院庄(いんのしょう)林業(株)を津山市議会事務局、産業経済部・森林課職員の方に同行いただき視察させていただきました。
*工場内 集成材では80%欧州材、国産ヒノキ10%利用で1ヶ月12.000立方(1000棟分)を造られ北海道から鹿児島まで出荷されているとのこと、無背割通柱・土台を(匠)乾太郎の独自乾燥システムで構築。久米産業団地内に輸送コスト・資材の調達を鑑みH18年より稼働。4200枚の太陽光パネルを設置した環境循環型工場でした。http://www.innosho.co.jp/factory/factory_hisamai_forestry.html
続いて、同、団地内の(株)ウッドプラスティックテクノロジーを視察、安定した資材調達が可能でこの地に2008年設立。プラスティック素材のパレットは低温に弱点があり、木材(木質ペレット)とプラスティックの融合により「ウッドプラスティックパレット」を開発、40~70秒でジェル化技術を開発し商業ベースに。本年7月からは、環境に優しい敷き板、ウッドプラスティック製・Wボードを開発、これまでの鉄板と違い40Kgの重さで最大車両荷重80㌧までOKで弾性・強度・軽くハンドリング性にとみ仮設駐車場や芝生養生等に活用されると共にイベント向けに五輪カラーでの製造も行われていました。(施設内は撮影不可) http://wpt.co.jp/
朝の散策で津山城へ、森忠政公が13年の歳月をかけ1616年に完成した輪郭式平山城

 13日(二日目) 真庭市・バイオマスツアー真庭に参加し、バイオマスタウン構想並びに関連の各施設を視察しお話をお聞きしました。

真庭市役所は9町村の合併にて玄関前にはそのモニュメントとして市内産・ヒノキを使用したゲートがあり、館内にも木材がふんだんに使われ、ぬくもりを感じられました。また冷暖房は全て木質バイオマス利用で賄われ、二酸化炭素の排出抑制にも努められていました。(合併特例債・地方交付税活用) 更に市役所前バス停待合所は全国初のCLT構造の建物でした。
 「木の駅」にて真庭市の全体的な取り組みについてレクチャーを受けました。
 *ウッドストリートの檜舞台通り・町並み保存地区
銘建工業・MK(株)にて集成材の端材部分でペレットを作り供給されていました。
 *バイオマス集積基地では未利用材(放置林材)や端材・樹皮が持ち込まれ(購入/重量)製紙用チップやスライスチップ・木粉(燃料や原料)に加工されています。また隣接地にはH27年4月稼働に向け木質バイオマス発電所が建設中で、端材・未利用材・竹・剪定枝などが受け入れられます。
ランデス(株)ではチップ化した木材とセメントを混ぜたコンクリート製品を製造されており、軽量化と環境に配慮された木片コンクリート製品を見学。
「バイオマス都市・真庭」として視察させていただいた各所で木材活用、今後の取り組み、地域としてどのように取り組むのか、それぞれが切磋琢磨されており、今後の中山間地域の取り組みにも大いに参考になる視察となりました。
視察終了後、明治40年開校し平成2年に閉校した「旧遷喬(せんきょう)尋常小学校」を見学

14日(三日目) 津山市・阿波(あば)木の駅プロジェクト
 津山市・あば木の駅プロジェクトの取り組みにつて視察しました。林地在材を利用し地域活性を図る、1㌧/5000円・地域通貨(こもれび券・商工会券)にて支払う、チップ化し阿波温泉(30℃)の加温に利用。チッパーはホリゾンタル グラインダー自走式HG200M。
阿波温泉の木質ボイラーはPOLYECNIKで年間5万人の利用客が訪れているとのこと。
あば村宣言 あばの挑戦としてGSの撤退に合同会社を設立し木の駅プロジェクトの運営、間伐材の商品化事業物販販売やコミュニティーづくりにつとめられていました。
視察終了後、レンタカーにて姫路へ、改修の周囲の覆いが外された「白鷺城」 (白過城)とも揶揄されるほどまぶしいくらいの白さでした。

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